OCIMFの検船報告制度(SIRE)は、開設時より、強固なタンカーリスク評価ツールおよび検船報告データベースを提供することで、海事産業の安全性の継続的な改善を支援してきました。
SIREとは
検船報告制度(SIRE)は、OCIMFが導入した最も重要な安全への取り組みの一つ、です。本制度はもともと特に標準以下の海運に関する懸念事項に取り組むために1993年に立ち上げられました。SIRE制度は、船舶の安全性を重視する用船主、オペレーター、ターミナル運営者や政府組織にとって、類を見ない価値あるタンカーリスク評価ツールです。
SIRE制度はタンカーや荷船に関する最新情報の非常に幅広いデータベースです。本来、SIREはタンカーの品質および船舶の安全性基準を満たすことを重視するタンカー業界の認識に焦点を当ててきました。その導入以来、SIRE制度は業界全体で受け入れられ、OCIMF会員、制度の受益者、船舶運航者のそれぞれが参加するようになりました。2004年後半に、荷船および小型船舶をSIREへと編入する拡大路線が開始しました。
導入以来、18万件以上の検査報告書がSIREに提出されました。現在、過去12ヶ月以内に検査をした8000隻以上の船舶に関する22500件以上の報告書が存在します。平均的に見て、制度の受益者はSIREのデータベースに一ヶ月あたり8000件以上の報告書という率でアクセスしています。
SIRE制度は、以下に基づく統一された検査プロトコールを必要としています:
- 検船質問状(VIQ)
- 荷船検船質問状(BOQ)
- 統一SIRE検査報告書
- 船舶詳細質問状(VPQ)
- 荷船詳細質問状(BPQ)
- これらの機能が設定されたのは、制度をより統一された使いやすいものにし、海運業界における比類ない水準の透明度を提供するためです。
SIREは用船主やその他の制度のユーザーに対する技術運用情報の主要情報源として確立されています。その利用が増加していることは、船舶のより優れた維持管理をを保証する石油業界の取り組みと一致します。OCIMFはより多くの正確な情報に基づく審査決定は、船舶の品質の改善に繋がり、より安全な船舶とより清浄な海に向けての継続的な努力を加速化させると確信しています。
検査報告書は受領日から12ヶ月間目録上に維持され、データベース上には2年間保管されます。OCIMFメンバー、バルク・オイルターミナル運営者、石油、電力、産業、またはタンカー/荷船を商業用に日常的に用船する石油取引会社は、ほんの僅かなコストでSIREの刊行物にアクセスできます。石油タンカー/荷船に関連する安全性および/または汚染予防を監督する政府組織(例、港湾国家管理当局、覚書など)にもこれらの情報を無料で提供しています。SIRE制度への参加を希望する申込者は、正式な願書を取得してその願書をメールまたはファックスで提出することが必要です。完全な送り先住所を添えて申し込んでください。